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2011年度の「神学校の夕べ」 [神学校]

昨日は2011年度の「神学校の夕べ」が東京教会を会場に行われました。

今年の卒業生は2名。乾和雄さんと竹田大地さんです。
このお二人がそれぞれ説教をし、私が司式をさせて頂きました。
下の写真は礼拝直前に写したものです(^^)




次の写真は、お二人が説教をしている様子です。

  

次のは会堂の様子と、右側の写真には真ん中で司式をしている私が写っています。

  

礼拝に続いては、第二部で卒業生の紹介が江藤校長からなされ、後援会や信徒代表の方からの祝辞がありました。その後、場所を一階に移し、茶話会が行われ、和やかな雰囲気の中でお集まりの皆さんからのお祝いの言葉や、卒業生からの感謝の言葉などが語られ、盛況の中に幕を閉じることが出来ました。

一人の牧師が生み出されるために、どれだけ多くの方の祈りと支えが献げられているかを感じることが出来た感謝の一日でした。来週3/4は按手式が東京教会を会場に行われます。

四旬節がはじまりました [教会関係]

昨日は武蔵野教会で行われた「聖灰水曜日」の礼拝に出席しました。

毎年、この日の礼拝で読まれる聖書の一つに、ヨエル書2:13「衣を裂くのでは無く/お前たちの心を引き裂け/あなたたちの神、主に立ち帰れ」というみ言葉があります。この聖句は今年のローズンゲンで1/10に選ばれていたみ言葉でもありました。

ローズンゲンの良さは、聖句が短いということだと思います。その分、その聖句の置かれている文脈からは切り離されてしまいますが、それがかえって自分の置かれている状況との結びつきへと、思いが誘われるのではないでしょうか。黙想とは思い巡らすこと、と捉えるならば、正にうってつけだと思います。

話は変わって、下の写真は武蔵野教会の紫の典礼布です。

     


真ん中のIHSはギリシャ語で「イエス」を表す綴りの最初の三文字です。
その文字の上には王冠、下と真ん中には茨が描かれています。
このことからも私たちの王は荊冠をかぶられたお方であることが分かります。

聖灰水曜日には、前の年の「棕櫚主日」にもらった棕櫚の葉の十字架を焼いて作った灰を額に、「塵にすぎないあなたが、塵に還ることを心に留めなさい」という言葉と共に十字に塗ってもらいます。これは創世記3:19の言葉からきています。

昨年は丁度、聖灰水曜日が終わって四旬節に入った直後に、あの東日本大震災が起きました。
まさにこの創世記3:19の言葉が、重く響いたことでした。今年の四旬節は、昨年の出来事に思いを寄せながら主の御受難を思い巡らしながら過ごしていきたいと思います。

動物の「共感」について [雑記]

とても興味深い記事です。
動物が生まれながらに「互恵、公平、共感、慰め」に関して社会的な性質を持っていることを示しており、「共感のない人間の道徳はあり得ない」と、この研究者は説明しています。
聖書のローマ人への手紙8章22節 「被造物がすべて今日まで、共にうめき、共に産みの苦しみを味わっている」というこ言葉を思い起こしました。
この研究者は同時に、この共感は「仲間内」にだけ見られるとしています。小さな仲間内の発想から、どれだけ自由になれるかが、グローバル化した現代では問われています。

宣教研修最終面接 [宣教研修]

昨日は、神学校の先生方による宣教研修の最終面接が行われました。

今年は、JELCが6名、NRKが1名の計7名という大勢が七ヶ月の宣教研修をさせて頂きました。研修先も札幌、東京、静岡、大阪、大分、熊本(2名)と、北海道から九州まで全国に亘るものでした。

特に九州で研修した三名は、色々な機会に会うことが出来ましたし、説教原稿を交換して互いに切磋琢磨しあうことが出来ました。苦楽を共にしたこれらの同志は、今後牧師となり全国に派遣されても、お互いに支え励まし合える大切な仲間になってくれると思います。


下の写真は、面接の休憩時間に撮したものです。








ところで話は変わりますが、先週の月~木までの三泊四日、代々木で「教職神学セミナー」が開かれ、私も参加させて頂きました。石居先生がその様子をブログで紹介されていますので、興味のあるかたはどうぞご覧下さい。http://mishii-luther-ac.blogspot.com/2012/02/46.html

S神学生の武蔵野説教デビュー [教会関係]

2/19は顕現節の最終主日で、変容主日でもありました。

武蔵野教会では、昨夏から実習神学生として奉仕をしてきたS神学生が説教デビューを致しました。夕礼拝では月一回担当してきたS神学生ですが、朝の主日礼拝は「初」ということで、礼拝前は笑顔の中にも少し緊張が伺えました。



説教では、初めてと思えないほど落ち着いて、ゆっくり丁寧にメッセージを語っていました。

私も感じたことですが、説教者・牧会者はやはり聴衆によって育てられるんだなあという思いを強くしました。どこの教会でもそうですが、特に武蔵野教会は神学校教会としての歴史もあり、ルーテル教会の中でも特に、神学生を育てるという意識が強い教会だと思います。この教会で実習できたことを本当に感謝したいと思います。



この日の生花はW姉が活けて下さったものですが、変容主日をよく表した素晴らしいものだと思います。白で統一された色は、典礼色を表しています。そして地上で主イエスとモーセとエリヤが話をしていたという出来事が下部の三輪が表しており、と同時に天へとつながっていることが上部の花が表現しています。昇天主日でも使えそうな構図ですね。でも昇天主日だったら、下の三輪は白でない方が良いかもしれませんね。


またこの日は、午後3時から市ヶ谷で首都圏牧師・代議員会も開催され、神学生はその裏方奉仕の機会を与えて頂きました。次は、2/26の「神学校の夕べ」、3/4の「按手式」、3/20の教区総会と幾つかの大きな出番が目白押しです。

インドの女児殺しの習慣 [雑記]

なんとも痛ましい習慣です。

1月に読んだ本 [読書]

今週の月曜夜に、七ヶ月間の宣教研修を終えて大分から帰京致しました。

これまでお支え下さった皆様に、改めて御礼申し上げます。
荷物の整理やら、報告書の作成集中していて、しばらくブログにも投稿出来なかった次第です。(^^ゞ

少し遅くなりましたが、1月に読んだ本のまとめです。

1月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:2322ページ
ナイス数:13ナイス



八木重吉全詩集〈2〉 (ちくま文庫)八木重吉全詩集〈2〉 (ちくま文庫)
読了日:01月26日 著者:八木 重吉

新参者新参者
TVを観て興味をもち、原作を読んだ。原作では行間ににじんでいるディテールをTVではうまく描き出していたように思う。原作にはなかったが、TVでは加賀が「嘘には三つある。自分を守る嘘。他人を貶める嘘。誰かを庇っている嘘」というのが心に残っている。『容疑者Xの献身』もそうだが、人間の嘘がもつ悲哀を作者はよく知っている。その情感が多くの人の心にしみるのだろう。
読了日:01月25日 著者:東野 圭吾

喜びの日も涙の夜も―鈴木正久 聖想366日喜びの日も涙の夜も―鈴木正久 聖想366日
厳しいまでの自己反省の上に立った黙想の数々。読む者をして襟を正される思い。
読了日:01月22日 著者:鈴木 正久

CDで聴く日本の説教 竹森満佐一CDで聴く日本の説教 竹森満佐一
この説教はなんだ!喜びと驚きと、深さと軽やかさ。説教集で読み、知っていた内容ではあったが、文章では表せない出来事が語られている。
読了日:01月20日 著者:加藤 常昭

危機に聴くみ言葉 3月11日の後で教会は何を聴き、何を語るか危機に聴くみ言葉 3月11日の後で教会は何を聴き、何を語るか
説教黙想『アレテイア』の増刊号。第一部に被災地の牧師達による座談会。第二部に今回の震災に匹敵する「時を刻む出来事」を歴史的に振り返っての考察。第三部には、311以降に何を教会は語っていくことが出来るかを、十名の説教者による説教黙想。まさに「土曜日のキリスト」にこそ、復活の希望の光を持つこと、それを語る説教の重みを感じた。
読了日:01月18日 著者:日本キリスト教団出版局

これからのキリスト教―一精神科医の視点 (21世紀ブックレット)これからのキリスト教―一精神科医の視点 (21世紀ブックレット)
久しぶりに工藤先生の著書を読んだ。『信仰による人間疎外』『福音はとどいていますか』等、二十数年前に先生の著書に触れた時の感動を再び味わうことが出来た。私が献身を志したのも、先生が指摘する問題点への挑戦という面もあったのだと、今になって思う。
読了日:01月17日 著者:工藤 信夫

礼拝の霊性―これからの礼拝を考える 第45回神学セミナー (関西学院大学神学部ブックレット)礼拝の霊性―これからの礼拝を考える 第45回神学セミナー (関西学院大学神学部ブックレット)
思わずタイトル買いをしました。やっぱり同じ事を考えているんだなあと納得。特に小栗さんの基調講演が良かったです。
読了日:01月14日 著者:

子を愛せない母 母を拒否する子子を愛せない母 母を拒否する子
イラストが豊富で見やすいレイアウト。愛着障害について理解しやすい入門書。巻末にはADHD等との見分け方なども掲載されている。
読了日:01月12日 著者:へネシー 澄子

現代日本の危機とキリスト教―東日本大震災緊急シンポジウム 東日本大震災を通して問われたこと現代日本の危機とキリスト教―東日本大震災緊急シンポジウム 東日本大震災を通して問われたこと
最初の開会礼拝の説教が良かった。他の講演は、学校、神学者、福祉施設、牧師など各方面からのものだったが、今一つ表題に肉薄しきれないものを感じた。
読了日:01月10日 著者:

榎本保郎 (日本の説教 2-13)榎本保郎 (日本の説教 2-13)
テープ録音で聴いたことのある説教もあり感慨深かった。説教は文字ではなく聴かないと伝わらない要素があるが、榎本先生のは特にそれを感じる。
読了日:01月06日 著者:榎本 保郎

教会が教会であるために教会が教会であるために
1993年に初めて読んで以来の久しぶりの再読。辛辣だが真摯な内容。
読了日:01月04日 著者:渡辺 信夫

宗教なき時代を生きるために宗教なき時代を生きるために
読了日:01月01日 著者:森岡 正博



2012年1月の読書メーターまとめ詳細

読書メーター

嬉しい贈りもの [宣教研修]

今週の月曜日には、最後の日田ルーテル幼稚園礼拝に行ってきました。
インフルエンザが流行り始めたとのことで、ひかり組さんはほぼ半数がお休み。
先生も子供達も皆、マスクをしていました。

ところで、礼拝の最後に、サプライズ!
年長のひかり組さんが、歌の贈りものをしてくれました!

 

それから、年長さんからはメダル、年少・年中さんからは首飾りをプレゼントしてもらいました。
予期していなかっただけに、とても嬉しく感動致しました。



幼稚園の先生方や子供達とは、礼拝や運動会、クリスマス会等、限られた機会の中での関わりでしたが、多くの元気と励ましを頂いた気がします。
2/6は新園舎の落成式が行われます。残念ながら私は出席出来ませんが、神様の祝福が豊かにありますようにお祈りしています。
皆さんありがとうございました。

別府教会での最後の礼拝 [宣教研修]

一月後半から二月頭にかけて、全国のルーテル教会では教会総会の時期です。

ここ大分でも、1/22が日田教会、1/29が別府教会、2/5が大分教会と毎週のように総会が行われます。

来週が大分教会の総会ということもあり、別府教会の礼拝に参加出来るのは、1/29が最後の機会となりました。そこで、総会前に教会員の皆さんの写真を、記念に撮らせて頂きました。



別府教会の雰囲気は、私の母教会である仙台教会と似ていて、私自身とても親しみを覚えていました。今回の総会では、平和園と教会の更なる関係強化を見据えたVisionも示され、ますます将来が楽しみとなりました。

写真の奥に見える、聖壇に置かれているキリストの十字架像は、ちょっと珍しい十字架像です。
光輪をまとい、手足や脇腹に聖痕(スティグマ)がないのです。
多分、受難のキリストというよりは、復活のキリストを表したものなのでしょう。

この日は、宣教研修最後の説教をさせて頂きました。
原稿は下記にアップしていますので、どうぞご覧下さい。
 http://www014.upp.so-net.ne.jp/ayutaro/Message20120129.pdf

 また近い将来、お邪魔する機会が与えられ、皆さんと共に礼拝に与ることが出来ればと願っています。


イギリスでも終活? [雑記]

日本では、伊丹十三の「お葬式」以来、タブー視されてきた葬儀について、多様な考え方がオープンになってきたような気がします。最近では「おくりびと」や「悼む人」なども話題になりました。
昨年は、以前ブログでも紹介した「エンディング・ノート」などのように、就活ならぬ「終活」という言葉が生まれました。今やっているTVドラマでは、 「最高の人生の終わり方 ~エンディング・プランナー~」という葬儀屋さんを主人公にしたものまであります。
いずれにしても、中世の修道士の合い言葉でもあった「メメント・モリ(汝の死を覚えよ)」、という言葉は、逆説的に、現在の生き方がそのままで良いのか?という問いでもあります。

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