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3月に読んだ本 [読書]

昨日に続き今日も東京は良い天気です。

3月は春休みということもあり50冊位を目標にしていたのですが、30冊に届かない結果に終わりました。(^_^; やはり英書などを読み始めるとガクンとペースが落ちてしまいますねえ。情けないことです。


3月の読書メーター
読んだ本の数:27冊
読んだページ数:6716ページ
ナイス数:15ナイス



歓びのうた、祈りのこころ歓びのうた、祈りのこころ
日本語と英語共に掲載されているのが良いですね。初めて知った詩もありました。
読了日:03月31日 著者:

明日へのかけ橋―シスター山路のお話から考えたこと明日へのかけ橋―シスター山路のお話から考えたこと
素敵なエピソードを通して、なかなか考えさせられる内容でした。
読了日:03月31日 著者:小澤 優子

「生きる意味」を求めて (フランクル・コレクション)「生きる意味」を求めて (フランクル・コレクション)
フランクルの著作としては、『夜と霧』『それでも人生にイエスと言う』に続き三冊目。期待通りの素晴らしい内容。心に残ったのは訳者が後書きで書いているフランクルの言葉。「現代人がストレスフルなのは、あまりにも緊張すべき場面が多いからではありません。……。目指すべき『理想』もなければ『目標』もない。なしとげなければならない『使命』もない。こうして良い意味での緊張感(実存的緊張)を欠いているからこそ、現代人はストレスフルなのだ」というものです。目から鱗的発見でした。
読了日:03月30日 著者:ヴィクトール・E. フランクル

ある朝の散歩―祈りの甦るまである朝の散歩―祈りの甦るまで
読了日:03月29日 著者:宇田 達夫

信徒の召命と使命〈ペトロ文庫〉信徒の召命と使命〈ペトロ文庫〉
読了日:03月22日 著者:教皇ヨハネ・パウロ二世

信徒の神学 (1960年)信徒の神学 (1960年)
読了日:03月22日 著者:クレーマー

超訳 ニーチェの言葉超訳 ニーチェの言葉
本当にニーチェの言葉?と思うようなフレーズがくだけた表現で紹介されている。『超訳』たる所以?。現代版箴言といったところか。面白い。
読了日:03月22日 著者:

信徒と教職 初代教会の視点から信徒と教職 初代教会の視点から
読了日:03月21日 著者:H.R.ウェーバー

使命に生きる教会の建設 (1983年) (教会と宣教双書〈11〉)使命に生きる教会の建設 (1983年) (教会と宣教双書〈11〉)
読了日:03月21日 著者:森野 善右衛門

神を信じて何になるのか神を信じて何になるのか
読了日:03月20日 著者:フィリップ・ヤンシー

中島みゆきの世界中島みゆきの世界
著者が「自らの生死を賭して書いてきた」と言うだけに、その真剣さは他の類書とは一線を画している。生半可なファンには、この本を理解出来ないであろう。私は大いに感じるところ有り。久しぶりに聴き直したくなった次第。
読了日:03月18日 著者:高本 茂

わが子の「やる気スイッチ」はいつ入る?―やきもきしているお父さんお母さんへ (Como子育てBOOKS)わが子の「やる気スイッチ」はいつ入る?―やきもきしているお父さんお母さんへ (Como子育てBOOKS)
結構まじめな内容で、子育て以外にも「やる気スイッチ」に必要なヒントが示唆されていた。
読了日:03月16日 著者:菅野 純

原発とキリスト教: 私たちはこう考える (新教コイノーニア)原発とキリスト教: 私たちはこう考える (新教コイノーニア)
読了日:03月15日 著者:新谷 英敏,栗林 輝夫,高木 仁三郎,宮田 光雄

礼拝探訪―神の民のわざ礼拝探訪―神の民のわざ
4月から他教派研修が始まるが、この本を読んで期待感が高まった。各教派の礼拝様式の違いと同時に共通しているものが浮き彫りになってくる。礼拝の持つ多様性の重要性に気付かされた一冊。
読了日:03月14日 著者:越川 弘英

ことばが生まれるときことばが生まれるとき
ダウン症児として生まれた著者が、両親や良き先生達に愛されて育ち、詩作という「ことば」を得る感動的な経験が、爽やかに述べられている。
読了日:03月14日 著者:岩元 綾

「断片」の神学―実践神学の諸問題「断片」の神学―実践神学の諸問題
実践神学に関して、私自身が漠然と思い描いていたことをズバリ語ってくれている。今月、著者である関田先生にお会い出来るのが楽しみ。
読了日:03月13日 著者:関田 寛雄

うつを越えてうつを越えて
神や宗教を持ち出さずに、しかし希望の根源である絶対者への信頼から来る慰めと励ましが、優しく、的確に語られている。
読了日:03月12日 著者:ジャン・バニエ

魂のカルテ―クリスチャンドクターが診断した現代人の心の記録魂のカルテ―クリスチャンドクターが診断した現代人の心の記録
読了日:03月11日 著者:工藤 信夫

毎日5分の朗読トレで身につく! 伝わる声の出し方・話し方〈CD付〉毎日5分の朗読トレで身につく! 伝わる声の出し方・話し方〈CD付〉
図書館から借りて読んだが、CDがなくて残念。内容は至極基本的なこと。
読了日:03月10日 著者:飯島 晶子

孤独であるためのレッスン (NHKブックス)孤独であるためのレッスン (NHKブックス)
興味深い内容で一気に読了。著者は宗教的な線とは一線を画しているが、突きつける所「人間を超えた何か」というものが必要であることを示唆している。キルケゴールとの関連も想像通りで興味深く読めた。
読了日:03月10日 著者:諸富 祥彦

永遠の泉―いま、泣いているあなたは幸いです永遠の泉―いま、泣いているあなたは幸いです
霊性に満ちた言葉にあふれた好著!
読了日:03月09日 著者:ジャン・バニエ

すばらしい悲しみ―グリーフが癒される10の段階すばらしい悲しみ―グリーフが癒される10の段階
読了日:03月08日 著者:グレンジャー E.ウェストバーグ

谷川俊太郎詩集谷川俊太郎詩集
読了日:03月06日 著者:谷川 俊太郎

よりよい人間関係をめざしてよりよい人間関係をめざして
導入に用いられている話が印象的。またボンヘッファーの『共に生きる生活』からの引用などが効果的に用いられており、読みやすさと内容の深さを兼ね備えた一冊。。
読了日:03月05日 著者:工藤 信夫

病院チャプレンによるスピリチュアルケア―宗教専門職の語りから学ぶ臨床実践病院チャプレンによるスピリチュアルケア―宗教専門職の語りから学ぶ臨床実践
単なる理論書でなく、タイプの異なる様々なチャプレンを取材して、その働きとしてのスピリチャルケアを浮かび上がらせている。現場の知恵として多くの示唆を与えられた一冊。
読了日:03月04日 著者:柴田 実,深谷 美枝

祝福を告げる言葉―R.ボーレン説教集 (1979年) (現代世界説教選)祝福を告げる言葉―R.ボーレン説教集 (1979年) (現代世界説教選)
あの古典的名著『説教学』の著者による説教集。詩篇とマタイの山上の説教による珠玉の説教。説教とは、書名にある『祝福を告げる言葉』であることが確かに示されている。
読了日:03月03日 著者:R.ボーレン

ラルシュのこころ―小さい者とともに、神に生かされる日々ラルシュのこころ―小さい者とともに、神に生かされる日々
書名通り『ラルシュのこころ』が溢れている。何気ない言葉遣いに、その精神が表されている。
読了日:03月02日 著者:ジャン・バニエ



2012年3月の読書メーターまとめ詳細

読書メーター

2月に読んだ本 [読書]

いよいよ3月に入りました。

昨日は東京でも大雪?が降って、交通麻痺が多発しました。
私は特に外出する用件もなかったため、家でゆっくりと雪見しながら過ごすことが出来ました。
それでも午後には妻と二人で、久しぶりの雪かきをするほど積もりました。昨日は子ども達が皆、公園で雪遊びなどをしていたため、愛犬家たちが公園に入れなかったそうです。犬も子どもも、雪の中を思いっきり駆け回りたいですよね(^_^)。

さて、以下は先月に読んだ本です。先月は谷川俊太郎さんの詩集と竹内敏晴さんの「ことば」に関する本を集中して読んだ気がします。共に「ことば」の達人ですね。


2月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:3743ページ
ナイス数:25ナイス



いしっころ―谷川俊太郎詩集 (美しい日本の詩歌)いしっころ―谷川俊太郎詩集 (美しい日本の詩歌)
音読すると、ことばのおもしろさが際立ってくる。書き言葉が主流になっている現代だけに、元来ことばとは声を媒介にしていたということを忘れがちではなかろうか。
読了日:02月28日 著者:谷川 俊太郎,中山 智介

待ち望むということ待ち望むということ
いいです、これは。
読了日:02月27日 著者:ヘンリ・ナウエン

死に方上手―いのちの対話 (岩波ブックレット)死に方上手―いのちの対話 (岩波ブックレット)
対談なので系統立った話と言うよりは、ゲストの個人的経験に基づいた話がぽんぽん出て来る。逆にそこが下手な「議論」よりも説得力があり頷かせられる理由であろう。
読了日:02月27日 著者:鎌田 實,嵐山 光三郎,加藤 登紀子,村上 信夫,山折 哲雄

聖書を読んだサムライたち もうひとつの幕末維新史聖書を読んだサムライたち もうひとつの幕末維新史
明治初期の著名なキリスト者の意外な側面を知ることが出来た好著。薄いのですぐ読める。
読了日:02月25日 著者:守部喜雅

きみはなまいきなかみさまだ―谷川俊太郎と子どもたち (子どもの詩の絵本)きみはなまいきなかみさまだ―谷川俊太郎と子どもたち (子どもの詩の絵本)
小学生が画いた絵を見て、他の小学生が詩をつけたもの。なかなかおもしろい。さすがは谷川俊太郎
読了日:02月25日 著者:谷川 俊太郎,東京都図画工作研究会

いのり―聖なる場所いのり―聖なる場所
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンズー教などの有名な寺院が、すてきなイラストと共に紹介されている。写真でなくイラストなのが良い。宗教は異なれど「聖なる場所」に対する畏敬の念があふれている。
読了日:02月25日 著者:フィリモン スタージス

静まりから生まれるもの ー信仰生活についての三つの霊想ー静まりから生まれるもの ー信仰生活についての三つの霊想ー
ナウエンらしい、心に沁みいるような黙想三篇。
読了日:02月23日 著者:ヘンリ・ナウエン

まど・みちお全詩集まど・みちお全詩集
ひとつひとつが、「まど・みちお」の世界ですね。今回は『アリ』を探すために読みました。
読了日:02月23日 著者:まど みちお

うさぎの心理がわかる本うさぎの心理がわかる本
うちのウサギの気持ちが少し分かるようになりました。
読了日:02月23日 著者:大野 瑞絵,鈴木 理恵

「からだ」と「ことば」のレッスン (講談社現代新書)「からだ」と「ことば」のレッスン (講談社現代新書)
竹内氏の著作を続けて読んで三冊目。具体的なレッスン風景が満載。
読了日:02月23日 著者:竹内 敏晴

ことばが劈(ひら)かれるとき (ちくま文庫)ことばが劈(ひら)かれるとき (ちくま文庫)
何より書名が素晴らしい。内容については、先に『声が生まれる』を読んだので、多少インパクトは下がったものの、この本が70年代に出た意義は大きかったし、「ことば」が人格性を失いつつある現代において、ますますその重要性が高まっている。人を動かす「ことば」に従事しようとする自分自身にとって、本書は貴重な経験となった。
読了日:02月22日 著者:竹内 敏晴

声が生まれる―聞く力・話す力 (中公新書)声が生まれる―聞く力・話す力 (中公新書)
目から鱗。いかにこれまで言葉をおざなりに使ってきたかを猛省。「『話す』とは、声によって人に働きかけ、相手の行動=存在の仕方を変えること」という言葉は、まさに説教に当てはまる要諦。この書に出会えたことに感謝。
読了日:02月21日 著者:竹内 敏晴

“「信仰」という名の虐待”からの回復 (21世紀ブックレット)“「信仰」という名の虐待”からの回復 (21世紀ブックレット)
前編の前に、後編である本書を読んでしまった。タイトルから想像した通りの内容。牧師によるパワーハラスメントやセクシャルハラスメントの危険性を改めて認識。
読了日:02月21日 著者:パスカル・ズィヴィー

太宰治ADHD(注意欠陥・多動性障害)説―医師の読み解く「100年の謎」太宰治ADHD(注意欠陥・多動性障害)説―医師の読み解く「100年の謎」
「病跡学」という言葉を初めて知った。著者は医師としての目と、キリスト者の目という複眼的思考で太宰を捉え直そうとしている。キリスト者としての視点に関しては、著者自身がキリスト教信仰をお持ちなのかは判らないが、菊田義孝氏という太宰と著者を結ぶ媒介を通しての見解が目だった。私自身も菊田氏を知っているだけに、興味深く読むことが出来た。
読了日:02月21日 著者:富永 國比古

結婚の障害―愛による連帯を求めて (1970年)結婚の障害―愛による連帯を求めて (1970年)
素晴らしい人間理解。結婚生活の節目節目で読み直したくなる一冊。これから結婚する方へのプレゼントにも好適。
読了日:02月18日 著者:ポール・トゥルニエ

生きる意味―来日講演集生きる意味―来日講演集
真に「実存的」な言葉である。『生きる意味』を求め続けた者のみが語りうる温かさと励ましに満ちたメッセージ集。
読了日:02月17日 著者:ポール・トゥルニエ

人が共に生きる条件―説教・奨励集人が共に生きる条件―説教・奨励集
久しぶりの並木先生の説教集。今回も目が開かれる箇所がいくつもありました。カインとアベルに関するものも三本あり、同じ主題による変奏を楽しむことが出来ました。
読了日:02月12日 著者:並木 浩一

出来事の言葉・説教出来事の言葉・説教
加藤先生の説教論の遺言みたいな情熱を感じました。
読了日:02月12日 著者:加藤 常昭

トゥルニエを読む(上) ーキリスト者の成長と成熟ートゥルニエを読む(上) ーキリスト者の成長と成熟ー
トゥルニエのエッセンス、魅力を紹介してくれる好著。工藤先生がいかに惚れ込んでいるかが伝わって来ると共に、既成概念化した信仰に対する警鐘でもある。
読了日:02月11日 著者:工藤 信夫



2012年2月の読書メーターまとめ詳細

読書メーター


1月に読んだ本 [読書]

今週の月曜夜に、七ヶ月間の宣教研修を終えて大分から帰京致しました。

これまでお支え下さった皆様に、改めて御礼申し上げます。
荷物の整理やら、報告書の作成集中していて、しばらくブログにも投稿出来なかった次第です。(^^ゞ

少し遅くなりましたが、1月に読んだ本のまとめです。

1月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:2322ページ
ナイス数:13ナイス



八木重吉全詩集〈2〉 (ちくま文庫)八木重吉全詩集〈2〉 (ちくま文庫)
読了日:01月26日 著者:八木 重吉

新参者新参者
TVを観て興味をもち、原作を読んだ。原作では行間ににじんでいるディテールをTVではうまく描き出していたように思う。原作にはなかったが、TVでは加賀が「嘘には三つある。自分を守る嘘。他人を貶める嘘。誰かを庇っている嘘」というのが心に残っている。『容疑者Xの献身』もそうだが、人間の嘘がもつ悲哀を作者はよく知っている。その情感が多くの人の心にしみるのだろう。
読了日:01月25日 著者:東野 圭吾

喜びの日も涙の夜も―鈴木正久 聖想366日喜びの日も涙の夜も―鈴木正久 聖想366日
厳しいまでの自己反省の上に立った黙想の数々。読む者をして襟を正される思い。
読了日:01月22日 著者:鈴木 正久

CDで聴く日本の説教 竹森満佐一CDで聴く日本の説教 竹森満佐一
この説教はなんだ!喜びと驚きと、深さと軽やかさ。説教集で読み、知っていた内容ではあったが、文章では表せない出来事が語られている。
読了日:01月20日 著者:加藤 常昭

危機に聴くみ言葉 3月11日の後で教会は何を聴き、何を語るか危機に聴くみ言葉 3月11日の後で教会は何を聴き、何を語るか
説教黙想『アレテイア』の増刊号。第一部に被災地の牧師達による座談会。第二部に今回の震災に匹敵する「時を刻む出来事」を歴史的に振り返っての考察。第三部には、311以降に何を教会は語っていくことが出来るかを、十名の説教者による説教黙想。まさに「土曜日のキリスト」にこそ、復活の希望の光を持つこと、それを語る説教の重みを感じた。
読了日:01月18日 著者:日本キリスト教団出版局

これからのキリスト教―一精神科医の視点 (21世紀ブックレット)これからのキリスト教―一精神科医の視点 (21世紀ブックレット)
久しぶりに工藤先生の著書を読んだ。『信仰による人間疎外』『福音はとどいていますか』等、二十数年前に先生の著書に触れた時の感動を再び味わうことが出来た。私が献身を志したのも、先生が指摘する問題点への挑戦という面もあったのだと、今になって思う。
読了日:01月17日 著者:工藤 信夫

礼拝の霊性―これからの礼拝を考える 第45回神学セミナー (関西学院大学神学部ブックレット)礼拝の霊性―これからの礼拝を考える 第45回神学セミナー (関西学院大学神学部ブックレット)
思わずタイトル買いをしました。やっぱり同じ事を考えているんだなあと納得。特に小栗さんの基調講演が良かったです。
読了日:01月14日 著者:

子を愛せない母 母を拒否する子子を愛せない母 母を拒否する子
イラストが豊富で見やすいレイアウト。愛着障害について理解しやすい入門書。巻末にはADHD等との見分け方なども掲載されている。
読了日:01月12日 著者:へネシー 澄子

現代日本の危機とキリスト教―東日本大震災緊急シンポジウム 東日本大震災を通して問われたこと現代日本の危機とキリスト教―東日本大震災緊急シンポジウム 東日本大震災を通して問われたこと
最初の開会礼拝の説教が良かった。他の講演は、学校、神学者、福祉施設、牧師など各方面からのものだったが、今一つ表題に肉薄しきれないものを感じた。
読了日:01月10日 著者:

榎本保郎 (日本の説教 2-13)榎本保郎 (日本の説教 2-13)
テープ録音で聴いたことのある説教もあり感慨深かった。説教は文字ではなく聴かないと伝わらない要素があるが、榎本先生のは特にそれを感じる。
読了日:01月06日 著者:榎本 保郎

教会が教会であるために教会が教会であるために
1993年に初めて読んで以来の久しぶりの再読。辛辣だが真摯な内容。
読了日:01月04日 著者:渡辺 信夫

宗教なき時代を生きるために宗教なき時代を生きるために
読了日:01月01日 著者:森岡 正博



2012年1月の読書メーターまとめ詳細

読書メーター

「正論と愛」 [読書]

七ヶ月に及ぶ宣教研修もあと四日を残すのみとなりました。

宣教研修の最終評価会も終え、改めて教会員や施設の皆様に支えられて走り抜くことが出来たことに感謝したいと思います。

20年近く前に、教会生活に行き詰まりを感じていた苦しい時がありました。

その時に全く新しい信仰の視点と励ましを与えてくれたのが、工藤信夫先生の著書でした。その中でも、藤木正三牧師との共著『福音はとどいていますか -ある牧師と医師の祈り-』は、私にとって大きな衝撃でした。自分の固定化した信仰観を打ち砕いて、自由を与えてくれたからです。



今週あった出来事を通して、特に思いだしたのは、次の文章でした。
(『福音はとどいていますか』 pp262~263)



    正論と愛  (藤木正三)
「 わかっていても止められないのです。
  浅ましいと思いながら執着するのです。
  どうでもよいことに意地をはるのです。

  この人間の愚かさ。弱さ。
  それに甘えてはなりません。

  しかし、道理の通った正論でこの弱さを
  裁かれてはたまらないのも事実です。

  正論とは、道理は通っているが人間に
  届いていないせっかちさです。

  道理は通っていないが人間に届いている
  ゆるやかさ、それを愛と言います。

  道理が通っていないという理由で
  これを斥けてはなりません。

  人間の弱さに対する洞察において、
  正論は遠く愛に及ばないのです。 」


20年ぶりに、改めてこの言葉を深く味わう機会となりました。

私の読書の趣味について [読書]

読書メータなどを使って、最近は読書管理をしていますが、ある方から「小説などは読まないのですか?」という質問を受けました。

確かに、このブログに出て来るのは、神学書とかその手の専門書ばっかりですもんね。(^_^)
しかし、私は文学作品大好き人間であります。
学校では電子工学専攻で、バリバリの理系ではありましたが、十代前半から名作や古典と呼ばれる文学作品は網羅してきました。そういう意味では、右脳と左脳のどちらも活性化?出来たかも知れませんね(笑)。

特に好きで読み直す作家としては、ジャンルごっちゃで書くと以下のような感じです。
  夏目漱石
  芥川龍之介
  太宰治
  司馬遼太郎
  小林秀雄
  塩野七生
  石川啄木
  宮澤賢治
  正岡子規
  ドストエフスキー
  ヘッセ
  チェーホフ  
  カフカ

といった感じでしょうか。
さすがに今は神学生として読まねばならない本が目白押しなので、ゆっくり読み直す暇はないのですが。。。
ただ、説教を考えている時に、昔読んだ本のエピソードやテーマといったものを良く思い出します。そうすると書棚から探し出して → 読み始め → つい熱中 → 説教の準備時間がなくなる、という恐怖のサイクルに陥らないようにしています。

 


竹森満佐一牧師の説教を聴きながら [読書]

今日は東京では雪が降っているようです。ここ大分では昨日は一日雨でしたが、今朝は曇天であります。

今日は諸集会がなく、今週唯一のオフとなりましたので、暫く前に買い求めておきながら聴けないでいた、竹森満佐一牧師の説教を、CD2枚ゆっくりと聴くことが出来ました。



竹森先生は名説教家として著名であり、長年、吉祥寺教会を牧会され、東京神学大学で後進の牧会者達を多く育てられた神学者でありました。しかし、その説教は親しみやすく心に訴えるものであります。

CD1枚目に納められている説教は、ヨハネ20:28にありますトマスの信仰告白『わが主、わが神よ』にもとずく即テキスト説教です。以前に、説教集で文字を通して触れ、感銘を受けたこの説教を、説教者の肉声を通して聴くことが出来たのは、喜びであり驚きでもありました。

というのは、私はなんとなく、もっと重々しい語り口を想像していたからです。
しかし、実際の語り口は、やや早口である種の軽やかささえ感じるものでした。そして、その軽やかさとは軽佻浮薄なものではなく、福音の喜びを伝えるパッションから来るものだと思うのです。

深みを経た軽やかさ。
説教の一つの姿を示されたような気が致します。

12月に読んだ本 [読書]

昨年一年間で読了した本は、130冊で総計31,212頁でした。
注解書や参考書などは含めていないので、読んだ総ページ数はこの1.5倍はあるかと思います。

しかし、なかなか読めないものですね。春休みや夏休みなどに集中して読まないと、特に内容の堅い本は読めません。
昨年読んだ本の詳しい内容は次のURLで見ることが出来ます。
http://book.akahoshitakuya.com/u/51725/matome_y

今年は、前期の間は卒論に集中しますので、宣教研修が終わったら、直ぐに春休み中に取りかかりたいと思っています。
宣教研修も、残す所あと一ヶ月となりました。最後まで有意義な時を過ごしたいと思います。



以下は、12月に読んだ本のまとめです。

12月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:1750ページ
ナイス数:9ナイス

ゴルゴタへの道: ドストエフスキイと十人の日本人ゴルゴタへの道: ドストエフスキイと十人の日本人
読了日:12月31日 著者:芦川進一
クリスマス講話―マリア・ヨセフ・おさなご・老人クリスマス講話―マリア・ヨセフ・おさなご・老人
読了日:12月27日 著者:佐藤 全弘
何かが起ころうとしている―アドヴェント・クリスマス説教集何かが起ころうとしている―アドヴェント・クリスマス説教集
現代アメリカを代表する説教学者による刺激的な説教集。説教の持つ「出来事」性の重要性が伝わってくる。
読了日:12月26日 著者:T.G. ロング
人の望みの喜びを人の望みの喜びを
牧師である小塩力先生の息子さんでドイツ文学者である小塩節先生の信仰エッセー。以前に『バルラハ -神と人を求めた芸術家-』という著書を読み感動。本書も先生の生涯で出会った大切な人とのエピソードや断想を交えながら書かれており好著。
読了日:12月26日 著者:小塩 節
キリストの生まれるところ―アドヴェントとクリスマスのメッセージキリストの生まれるところ―アドヴェントとクリスマスのメッセージ
読了日:12月23日 著者:越川 弘英
流浪の教会流浪の教会
読了日:12月19日 著者:佐藤彰
二十一世紀に生きる君たちへ (併載:洪庵のたいまつ)二十一世紀に生きる君たちへ (併載:洪庵のたいまつ)
司馬遼太郎の、次世代を担う子ども達へのメッセージが静かに語られている。「人間は、自分で生きているのではなく、大きな存在によって生かされている」という態度こそが二十一世紀への希望と語るその言葉は、正に311を経験した私達に重く響いてくる。
読了日:12月19日 著者:司馬 遼太郎 (しば りょうたろう)
御言葉はわたしの道の光―ローズンゲン物語 (新教新書)御言葉はわたしの道の光―ローズンゲン物語 (新教新書)
『ローズンゲン物語』というタイトルに惹かれたが、三部構成の第一部のみがその内容。しかし、宮田先生の取り組まれている学生伝道についても知ることが出来た。
読了日:12月19日 著者:宮田 光雄
信仰の眼で読み解く絵画信仰の眼で読み解く絵画
うーん、微妙。気持ちは分かるのですが、主観的過ぎるというか……。
読了日:12月16日 著者:岡山敦彦
アンパンマンの遺書アンパンマンの遺書
やなせたかしさんの自叙伝。アンパンマンの根底にあるものが分かったような気がする。欲を言えば、クリスチャンとしての一面に触れて欲しかった。
読了日:12月05日 著者:やなせ たかし

2011年12月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター


ローズンゲン1月の言葉 [読書]

新年を迎えまして、原語版ローズンゲンとの格闘が始まりました。(^_^;
1月の月間聖句は詩篇86:11の次の言葉です。
ה֨וֹרֵ֤נִי יְהוָ֙ה׀ דַּרְכֶּ֗ךָ אֲהַלֵּ֥ךְ בַּאֲמִתֶּ֑ךָ

「主よ、あなたの道を私に教えて下さい。
      私はあなたの真理(まこと)のうちを歩みます。」

さすがに年頭を飾るだけあって、年間を通して覚えたい聖句ですね。
ローズンゲン、まだ始まったばかりですが、歴史の中で培われてきただけあって、毎日味わい深い聖句が与えられ感謝です。皆さんも、新しい年を御言葉に励まされながらお過ごし下さい。


飼葉桶の中の神学 [読書]

ようやく一週間にわたって連日のように行われたクリスマス関連行事が終わりました。
参加させて頂いた一つ一つが貴重な経験になりましたし、大切な思い出となることでしょう。

今年のクリスマスを通して、考えさせられたのは、次のボンヘッファーの言葉でした。

  「ベツレヘムの馬小屋の中の飼葉桶のかたわらには、
                聖職者や神学者はひとりもいなかった。……

   神学の課題が、神に関する秘密を解き、それを平板な、当たり前の
    人間的経験や、理性の知恵にまで引き下げることだと考える人が
     いるとしたら、その人は何と愚かであろうか。
   神学の課題は、決してそのようなことではなく、
    むしろ、神の奇跡を奇跡として確認し、
     神の秘密をまさに神の秘密として把握し、それを守り、
      それに栄光を帰することなのである。
        それこそが神学の職務である。

   ……。古代教会のキリスト論は、
       実際ベツレヘムの飼葉桶のかたわらで成立した。
         風雨にさらされてぼろぼろになった飼葉桶には、
           クリスマスの輝きがある。」


来年はローズンゲンでいきます! [読書]

先ほど、ボンヘッファーの一日一章について触れましたので、私がこれまで養われてきた、数多くの『一日一章』をご紹介したいと思います。

私が一番最初に触れたのは、子どもの頃、家にあった榎本保郎先生の旧・新の『一日一章』でした。これは現在に至るまで、折に触れ読み返している、私の中の定番です。
次が十代後半で知ったスポルジョンの『朝ごとに・夕ごとに』でした。
そしてもう一つが、ハレスビーの『みことばの糧』。ハレスビーはルター派牧師ですので、ルターの著作以外では、この辺からルター派の雰囲気に触れたことになります。

後は、順不同になりますが、以下のようなものがあります。

内村鑑三    『一日一生』
ボンヘッファー 『主のよき力に守られて』
バークレー   『希望と信頼に生きる』
ルター      『慰めと励ましの言葉』
バルト      『一日一章』 
大塚野百合  『愛と自由のことば』


これら『一日一章』は聖句についての解説や黙想が載っているのが特徴です。
私自身、これまでどれほど多くの御言葉に励まされてきたことか、こうやって振り返ってみると、感慨に堪えません。

今回の宣教研修には、ボンヘッファーとルターの『一日一章』を持参してきましたが、年が改まった2012年は「日々の聖句」の原点である『ローズンゲン』と共に歩んでみたいと思っています。



ローズンゲンはご存じの方も多いと思いますが、ドイツのヘルンフート兄弟団が発行しているもので、2012年版で282版を重ねる長い歴史をもっています。内容はいたってシンプル。日毎に旧約と新約からの聖句が載っているだけで、解説等は一切ありません。ローズンゲンはドイツ語で「合い言葉」「くじ」を意味するローズングの複数形の言葉です。

起源は、ツィンツェンドルフ伯爵が、1720年はじめ、迫害のためにオーストリアに逃れてきたボヘミア兄弟団の人々を自分の領地内に住まわせ、そこにキリスト教共同体を建設したことに始まります。そこでいつしか毎朝、その日を信仰をもって生きていくための合い言葉「ローズング」がツィンツェンドルフによって示されるようになったのです。最初は一軒一軒、当番が伝えて歩いたそうですが、評判が広まるにつれ一年分を印刷した冊子となり、領内、国内を越えて広く海外でも愛用されるようになりました。この辺の事情は宮田光雄先生の『御言葉はわたしの光 -ローズンゲン物語-』に詳しく紹介されています。

私も赤い表紙の日本語版『日々の聖句』は知っていましたが、先日、ある信徒の方を訪問した際に、原語版ローズンゲンがあることをお聞きし、早速購入した次第です。



ローズンゲンは旧約の聖句と、新約の聖句からなりますが、先ず旧約の聖句がくじによって選ばれます。(但し選ばれる候補の聖句は慎重に選ばれています)。

そして、その旧約の聖句に対応する新約の聖句が、「教えのテキスト」として選ばれているのです。ですから原語版はヘブル語とギリシャ語でそれぞれのテキストが示されています。そして原語版の特徴は欄外に単語の簡単な辞書がドイツ語で記されていることです。ですから、いちいち辞書を調べなくてもある程度は内容に触れることが出来ますし、きちんと確認することで文法の復習も出来るという訳です。(^_^)

ところで、この原語版を紹介して下さった方は、通信講座などでギリシャ語やヘブル語を独習してこられたそうです。私も独習しようとして、挫折した経験があるので、すごいなあと感心しきりです。

皆さんも、新しい年に向けて、何か座右に一冊『一日一章』はいかがでしょうか。

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