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来年はローズンゲンでいきます! [読書]

先ほど、ボンヘッファーの一日一章について触れましたので、私がこれまで養われてきた、数多くの『一日一章』をご紹介したいと思います。

私が一番最初に触れたのは、子どもの頃、家にあった榎本保郎先生の旧・新の『一日一章』でした。これは現在に至るまで、折に触れ読み返している、私の中の定番です。
次が十代後半で知ったスポルジョンの『朝ごとに・夕ごとに』でした。
そしてもう一つが、ハレスビーの『みことばの糧』。ハレスビーはルター派牧師ですので、ルターの著作以外では、この辺からルター派の雰囲気に触れたことになります。

後は、順不同になりますが、以下のようなものがあります。

内村鑑三    『一日一生』
ボンヘッファー 『主のよき力に守られて』
バークレー   『希望と信頼に生きる』
ルター      『慰めと励ましの言葉』
バルト      『一日一章』 
大塚野百合  『愛と自由のことば』


これら『一日一章』は聖句についての解説や黙想が載っているのが特徴です。
私自身、これまでどれほど多くの御言葉に励まされてきたことか、こうやって振り返ってみると、感慨に堪えません。

今回の宣教研修には、ボンヘッファーとルターの『一日一章』を持参してきましたが、年が改まった2012年は「日々の聖句」の原点である『ローズンゲン』と共に歩んでみたいと思っています。



ローズンゲンはご存じの方も多いと思いますが、ドイツのヘルンフート兄弟団が発行しているもので、2012年版で282版を重ねる長い歴史をもっています。内容はいたってシンプル。日毎に旧約と新約からの聖句が載っているだけで、解説等は一切ありません。ローズンゲンはドイツ語で「合い言葉」「くじ」を意味するローズングの複数形の言葉です。

起源は、ツィンツェンドルフ伯爵が、1720年はじめ、迫害のためにオーストリアに逃れてきたボヘミア兄弟団の人々を自分の領地内に住まわせ、そこにキリスト教共同体を建設したことに始まります。そこでいつしか毎朝、その日を信仰をもって生きていくための合い言葉「ローズング」がツィンツェンドルフによって示されるようになったのです。最初は一軒一軒、当番が伝えて歩いたそうですが、評判が広まるにつれ一年分を印刷した冊子となり、領内、国内を越えて広く海外でも愛用されるようになりました。この辺の事情は宮田光雄先生の『御言葉はわたしの光 -ローズンゲン物語-』に詳しく紹介されています。

私も赤い表紙の日本語版『日々の聖句』は知っていましたが、先日、ある信徒の方を訪問した際に、原語版ローズンゲンがあることをお聞きし、早速購入した次第です。



ローズンゲンは旧約の聖句と、新約の聖句からなりますが、先ず旧約の聖句がくじによって選ばれます。(但し選ばれる候補の聖句は慎重に選ばれています)。

そして、その旧約の聖句に対応する新約の聖句が、「教えのテキスト」として選ばれているのです。ですから原語版はヘブル語とギリシャ語でそれぞれのテキストが示されています。そして原語版の特徴は欄外に単語の簡単な辞書がドイツ語で記されていることです。ですから、いちいち辞書を調べなくてもある程度は内容に触れることが出来ますし、きちんと確認することで文法の復習も出来るという訳です。(^_^)

ところで、この原語版を紹介して下さった方は、通信講座などでギリシャ語やヘブル語を独習してこられたそうです。私も独習しようとして、挫折した経験があるので、すごいなあと感心しきりです。

皆さんも、新しい年に向けて、何か座右に一冊『一日一章』はいかがでしょうか。
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