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「正論と愛」 [読書]

七ヶ月に及ぶ宣教研修もあと四日を残すのみとなりました。

宣教研修の最終評価会も終え、改めて教会員や施設の皆様に支えられて走り抜くことが出来たことに感謝したいと思います。

20年近く前に、教会生活に行き詰まりを感じていた苦しい時がありました。

その時に全く新しい信仰の視点と励ましを与えてくれたのが、工藤信夫先生の著書でした。その中でも、藤木正三牧師との共著『福音はとどいていますか -ある牧師と医師の祈り-』は、私にとって大きな衝撃でした。自分の固定化した信仰観を打ち砕いて、自由を与えてくれたからです。



今週あった出来事を通して、特に思いだしたのは、次の文章でした。
(『福音はとどいていますか』 pp262~263)



    正論と愛  (藤木正三)
「 わかっていても止められないのです。
  浅ましいと思いながら執着するのです。
  どうでもよいことに意地をはるのです。

  この人間の愚かさ。弱さ。
  それに甘えてはなりません。

  しかし、道理の通った正論でこの弱さを
  裁かれてはたまらないのも事実です。

  正論とは、道理は通っているが人間に
  届いていないせっかちさです。

  道理は通っていないが人間に届いている
  ゆるやかさ、それを愛と言います。

  道理が通っていないという理由で
  これを斥けてはなりません。

  人間の弱さに対する洞察において、
  正論は遠く愛に及ばないのです。 」


20年ぶりに、改めてこの言葉を深く味わう機会となりました。
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