前夜式での大失敗 [教会関係]
今日は、久しぶりのボイス・トレーニングの日でした。
生憎と今日は、大柴先生もW神学生も都合がつかなかったために、私一人でお伺いしました。
先生とは2月以来だったこともあり、震災の話やら、教会のことについてやら、おしゃべりが弾み、気がついたらもう二時間近くも話していました。夕方には前夜式があるため、慌てて20分ほど発声練習を見てもらい、慌てて教会へ向かいました。
前夜式では前半部の司式をさせて頂いたのですが、ここで大失敗をしてしまいました。
故人のお名前を読み違えてしまったのです。
式後に、ご遺族方や先生にも謝りましたが、一度こういうことをすると二度と間違えないから、良い勉強をさせてもらったと思いなさいと言われ、恐縮至極でした。
亡くなったH兄は、教団の荻窪教会で役員なども長くされた方でしたが、ルーテル教会の式文、特に罪の告白に惹かれて、転籍をされたとお聞きしました。私もルーテル教会の礼拝の開会の部に罪の告白と赦しがあることは、神学的にも信仰生活にとってもとても大切なことだと感じています。
H兄は、教会のために陰の力となって働かれたとお聞きしていましたが、そのH兄が石居先生に「私には破れがある。その罪滅ぼしのつもりで奉仕している」と語られたことがあったそうです。H兄にしか分からない、重いものを背負っておられたのかもしれません。そのことを思う時、先ほどの罪の告白と赦しが毎礼拝でなされることに慰めと勇気を得ておられたH兄の、信仰者としての真摯な姿を思わされました。
良い前夜式を経験させて頂き、感謝の一日でした。
棕櫚の葉と枝の主日 [教会関係]
いよいよ今日の枝の主日から、受難週が始まります。
昨日、女性会の皆さんが、棕櫚の葉で十字架を作って下さいました。これを約一年各自で持っていて、また来年の灰の水曜日に焼いて灰を作ることになります。
先月、灰の水曜日に焼いたものに比べると、青々していてみずみずしい棕櫚の葉の十字架ですね。
また、聖壇のお花にも棕櫚の葉が効果的に使われているのが、素人の私が見ても感じられます。
また、今朝、ご高齢の教会員の方が天に召されました。
夕方、病院からご遺体が教会に運ばれ、式文に則って納棺式を、ご親族及び教会員の方で行わせて頂きました。明日が前夜式で明後日が告別式となります。明日は神学校が休みなので良いのですが、火曜は授業を休んで葬儀の司式のお手伝いをする予定にしています。
ということで、今週は前夜式、告別式、聖水曜日証し会、過越の食事会&洗足礼拝、受苦日礼拝、イースターヴィジル礼拝と、連日目白押しの一週間となります。 この四旬節は、東日本大震災に始まり、このように葬儀を経験させて頂く中で、過ごすこととなりました。震災によって召された多くの方々、被災された皆様、そして今なお救援活動をされている方々を覚えます。 このような絶望を突き抜けた先に、復活の光と希望が全ての方々に届くようにと祈ります。
どうぞ皆さんも、良き聖週間をお過ごし下さい。
トッチンとヒロノブさんの笑顔 [教会関係]
先月は丁度、東日本大震災の直後だったので、やむなく中止となりました。ですので、二ヶ月ぶりに島田の兄弟達と礼拝を持つことが出来ました。島田には、午前の礼拝が終わって後、午後2時に武蔵野教会を出発し、高速を通って午後3時頃に到着します。毎回、牧師と神学生に加え、青年数名が加わって、道中も賑やかに楽しい交わりの時をもちながら移動します。
島田療育センターは昭和36年(1961年)に日本で最初の重症心身障害児施設として、多摩センターの近くに開設されました。
ルーテル教会と島田療育センターとの関係は、なんといってもヨハンナ・ヘンシェル先生の働きを抜きには語れません。
ドイツ人のヘンシェル先生は、母国で看護学校及び神学校を卒業し、婦人伝道師として1960年に来日されました。任務は日本のルーテル教会の中にディアコニアの精神を育てることであったと記録されています。そして1964年に島田療育センターの創設者である小林堤樹先生と出会い、翌年には現在まで続くディアコニア・キャンプを始められました。
当時少年だったトッチンとヒロノブさんが、今でも月一度の聖餐礼拝を、心待ちにしていてくれるのです。ヒロノブさんは昨年、胃瘻の手術を受けられ、ベットに寝たきりになっているために礼拝には出てこれませんが、ベットでいつも私たちの訪問するのを待っていて下さり、笑顔とハイタッチで迎えて下さるのです。今日はベット脇に十代の頃の写真でしょうか? 若いヒロノブさんの写真が四枚飾ってありました。ヘンシェル先生をヘンシェル・ママとして慕っていた頃の写真と思われます。
続いては、トッチンです。トッチンは車椅子ですが、毎回元気に私たちを迎えてくれ、共に礼拝を守ってくれます。特に、聖餐式が大好きで、相好を崩すように全身で喜びを表しながら聖餐を受けていらっしゃいます。この姿を見ていると、口で味わえる聖餐の恵みを改めて深く思わされます。まさに、「見えない言葉である説教と、見える言葉である聖餐」の二つの重要性ですね。
このお二人にお会いできることで、いつも私の方が、力を与えて頂いている気が致します。ヘンシェル先生が育てようとされたディアコニアの精神が、40年以上に亘って、武蔵野教会を初めとして、東教区、そしてルーテル教会全体へとその精神が受け継がれていることに、心から感謝の思いを抱く次第です。
104歳の福山夫人を囲んで [教会関係]
福山夫人は耳が遠くて車椅子に乗っていらっしゃいますが、会話はユーモアを交えてしかっりとしておられ、70~80代のメンバの皆様の「希望の星」と呼ばれるほど、お元気な様子でした。
4月からは、3,4年の神学生も定期的に東京老人ホームをお訪ねして、礼拝の奉仕をさせて頂く予定になっています。私は、今回初めて福山夫人とお会い致しましたが、今後またお会いできることが楽しみになりました。
全国のルーテル教会で連祷を行います [教会関係]
特別の祈り
~東北地方太平洋沖地震東北関東大震災(東日本大震災)被災者を覚えて
司式)聖なる神さま。私たちは今、試練の中であなたに祈ります。多くの人々が命を失い、大切な家族を失った人々は泣き崩れています。壊滅した町を前に茫然と立ちつくすしかない私たちに、恐れるのではなく、あなたに固く信頼する心をお与えください。被災した方々と、その苦しみ・悲しみを分かち合い、被災された方々のために祈る心を私たちに与えてください。キリストの御名によって。
会衆)主よ、聞いてください。
司式)地震や津波によって全てを失った人々に、絶望の中にある全ての人々に、あなたの救いの御手を差し伸べてください。行方の分からない人たちが一日も早く見つかりますように。また必要な物資が届けられるよう支援の道を開いてください。心身共に疲れ果てている人々に主の慰めと癒しをお与えください。キリストの御名によって。
会衆)主よ、聞いてください。
司式)仙台教会と鶴ヶ谷教会、そして3つの保育園(鶴ヶ谷、福室・田子)をお守りくださり感謝します。藤井邦昭牧師をはじめ教会員の方々が、あなたによって支えられ、困難を乗り越えることが出来ますように。また私たちは被災した他のキリスト教会を覚えます。諸教会が苦しむ人々の中で安らぎと望みを分かち合う場となりますように祈ります。私たちもまたこの試練を共に生きることができますよう励まし、導いてください。キリストの御名によって。
会衆)主よ、聞いてください。
司式)被災地で救援活動に従事しておられる方々を覚えます。昼夜を問わず被災者のために献身的に働く方々を支えてください。また世界の国々から与えられる多くの支援を感謝します。人々の善意と祈りが被災者の方々を支えます。悲しみと苦しみによる連帯がこの試練の中に神の愛を実現させますように。キリストの御名によって。
会衆)主よ、聞いてください。
司式)福島第一、第二原子力発電所事故のために祈ります。避難勧告を受け、町を離れた人々を顧みてください。またそのために懸命に働いていてくださる方々を覚えます。最善の道を与え、未曾有の、広範囲に及ぶ命の危険から全ての者をお守りください。主の平安が私たちと共にありますように。キリストの御名によって。
会衆)主よ、聞いてください。
司式)憐れみ深い神さま。私たちは悲しみで心が引き裂かれた人々と共に、あなたに祈ります。私たちがこの世で叫ぶ、嘆きを聞き届けてください。私たちを憐れんでください。そして試練の中で恵みの神と出会うことができますよう私たちに信仰をお与えください。私たちのこの苦しみに先立ち、十字架の上で命をお与えくださった主が私たちと共にいてくださいますように。絶望の中に希望を、悲しみの中に慰めを、変わらぬ主の愛の中に平安を見いだせることを感謝し、この祈りを私たちの主イエス・キリストによって祈ります。
会衆)アーメン。
卒業証書授与礼拝 [教会関係]
四旬節に入って最初の日曜日、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
式文を用いているルーテル教会では、四旬節にはグローリアを歌わず、福音書朗読前のハレルヤ頌も詠歌に変更となります。典礼色も悔い改めを意味する紫となり、主の受難と今回の大震災が重なり、改めてその厳しさに気持ちが引き締まる思いを与えられます。
下の写真は今日の礼拝前に写した、武蔵野教会の説教壇と生花です。
いつもですと第2日曜日の午後は、多摩にあります島田療養所をお訪ねして、礼拝を共にするのですが、今回は先日の地震の影響で取りやめとなってしまいました。島田の皆さんと礼拝を共にすることが出来ずに残念ではありましたが、そのおかげで午後3:30から飯田橋のルーテルセンター教会で行われたK神学生の卒業証書授与礼拝に出席することが出来ました。
日本ルーテル神学校は、日本福音ルーテル教会(JELC)と日本ルーテル教団(NRK)によって運営されており、K神学生はNRKに所属されています。礼拝説教の中で、K神学生の洗礼名がマラキであることに触れられ、その意味が「私(神様)の使者」ということであり、受洗から献身に至るまでの神様の不思議な導きに感動を覚えました。
更に、この大震災の直後の、一人の伝道者・牧者の旅立ちは、傷つき悲しんでいる人々の許へと遣わされていくことを象徴的に暗示しているように思わされました。今後のお働きを心から祈りに覚え、支えていきたいと思います。
またK神学生は献身の道を志す前は、カレー屋の店主をされていたことから、祝辞の中には「カレー屋店主から牧師へ」をもじって、「華麗なる転身」とか「加齢を知らない若さ」といったダジャレまで飛び出していました。按手式は4/10に招聘教会の杉並聖真ルーテル教会で行われる予定です。そして、その祝会では今となっては滅多に食べられなくなった幻のカレーをK神学生自ら振る舞って下さるとのことです。是非、都合をつけて出席したいと願っています。
ところで、私の母教会の仙台教会の状況ですが、今朝、妻が教会に電話をしてみたところ、幸運にも電話がつながり藤井先生とお話しすることが出来ました。仙台教会も鶴ヶ谷教会も希望園の園児達も無事だったとのことで安堵致しましたが、鶴ヶ谷はまだ停電が続いており、食物やトイレに困っている状況とのことでした。東教区及び本教会では明日臨時常議員会を開いて、救援策について協議するとのことです。明日、何か情報が入りましたらまたお知らせ致します。どうぞ引き続きご加祷下さい。
灰の水曜日礼拝 [教会関係]
この聖灰礼拝は、ルーテル教会でも行っているところは少ないと思います。聖灰は写真にあるような、前年度の枝の主日で祝福された棕櫚の十字架を(写真左)、翌年の聖灰水曜日に焼いて灰にし聖油を混ぜて作ります(写真右)。そして、礼拝の中でそれを「塵にすぎないあなたが塵に返ることを心に留めなさい」という言葉と共に、額に十字の印を塗ってもらいます。
読まれる聖書は詩篇51、ヨエル書2章12~18、マタイ6章1~6,16~21と、四旬節を迎えるに相応しいみ言葉が選ばれています。
四旬節には以前にも何度か、ヘンリ・ナウエンの『イエスの示す道 受難節の黙想』を読んで過ごしたことがありました。今年も読んでみたいと思います。皆さんも何かお勧めの黙想集があったら、是非教えて下さい。
抹茶モンブラン [教会関係]
折角の春休みなので、積んどいた本を集中して読みたいところですが、何かと毎日用事があります。今日は午後から今年度初の役員会、新旧役員の引き継ぎ、そして懇親会が予定されています。
明日は主日礼拝の後、午後は中央線沿線の教会による牧師・代議員会、そして夜には教職授任按手式が行われます。更に月曜の朝から、神学教育委員会と宣教研修指導チームとの面接があり、そこで宣教研修先が決まることになります。では良い週末をお過ごし下さい。
世界祈祷日 [教会関係]
世界祈祷日は毎年3月の第一金曜日に世界各国で守られているエキュメニカルな集会ですが、今年の主題は、チリからのメッセージで「あなたはパンをいくつ持っていますか」、でした。式文はチリの方が作られたもので、貧困と差別に苦しむ者達からの視線で、現代社会に生きるキリスト者への真摯な問いが鋭く発せられているものでした。説教は今年の当番教派である救世軍の張田少佐がして下さいました(写真左)。来年の当番教派はルーテル教会とのことです。
また会場では、昨年実習でお世話になった八王子教会の皆さんや、武蔵野教会をはじめとする多くの皆様ともお会いでき、ルーテルの女性会パワーの底力を垣間見る機会にもなりました!