SSブログ

トッチンとヒロノブさんの笑顔 [教会関係]

今日は月に一度の島田療育センターでの礼拝の日です。

先月は丁度、東日本大震災の直後だったので、やむなく中止となりました。ですので、二ヶ月ぶりに島田の兄弟達と礼拝を持つことが出来ました。島田には、午前の礼拝が終わって後、午後2時に武蔵野教会を出発し、高速を通って午後3時頃に到着します。毎回、牧師と神学生に加え、青年数名が加わって、道中も賑やかに楽しい交わりの時をもちながら移動します。

島田療育センターは昭和36年(1961年)に日本で最初の重症心身障害児施設として、多摩センターの近くに開設されました。

ルーテル教会と島田療育センターとの関係は、なんといってもヨハンナ・ヘンシェル先生の働きを抜きには語れません。

ドイツ人のヘンシェル先生は、母国で看護学校及び神学校を卒業し、婦人伝道師として1960年に来日されました。任務は日本のルーテル教会の中にディアコニアの精神を育てることであったと記録されています。そして1964年に島田療育センターの創設者である小林堤樹先生と出会い、翌年には現在まで続くディアコニア・キャンプを始められました。

当時少年だったトッチンとヒロノブさんが、今でも月一度の聖餐礼拝を、心待ちにしていてくれるのです。ヒロノブさんは昨年、胃瘻の手術を受けられ、ベットに寝たきりになっているために礼拝には出てこれませんが、ベットでいつも私たちの訪問するのを待っていて下さり、笑顔とハイタッチで迎えて下さるのです。今日はベット脇に十代の頃の写真でしょうか? 若いヒロノブさんの写真が四枚飾ってありました。ヘンシェル先生をヘンシェル・ママとして慕っていた頃の写真と思われます。



続いては、トッチンです。トッチンは車椅子ですが、毎回元気に私たちを迎えてくれ、共に礼拝を守ってくれます。特に、聖餐式が大好きで、相好を崩すように全身で喜びを表しながら聖餐を受けていらっしゃいます。この姿を見ていると、口で味わえる聖餐の恵みを改めて深く思わされます。まさに、「見えない言葉である説教と、見える言葉である聖餐」の二つの重要性ですね。



このお二人にお会いできることで、いつも私の方が、力を与えて頂いている気が致します。ヘンシェル先生が育てようとされたディアコニアの精神が、40年以上に亘って、武蔵野教会を初めとして、東教区、そしてルーテル教会全体へとその精神が受け継がれていることに、心から感謝の思いを抱く次第です。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。