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枝の行進 [他教派研修]

いよいよ今日から4月です。昨日は一日強風と雨でしたが、今日は穏やかな日となりました。
読んで下さっている皆様に励まされ、ぼちぼちと続けてきたブログですが、この投稿で200件目となりました。ありがとうございます。<m(__)m>

さて、私の所属している日本ルーテル神学校では、4年次前期の教会実習は他教派研修を行っています。

ルーテル教会以外のキリスト教会を訪問し、各教派の礼拝の伝統や特徴を学びます。どこを訪問したいかは自分で決められるので、授業開始前ですが聖週間というまたとない好機ですので、今日はカトリック神田教会にミサに与ってきました。(^_^)

  

左の写真は、聖堂の正面入り口側から写したものです。聖堂の中は撮影禁止でしたので、教会のホームページから様子をご覧下さい。http://www.catholickandachurch.org/

今日は、主イエスがエルサレムに入城されたことを覚える「枝(棕櫚)の主日」です。

カトリックや聖公会では「枝の行進」を礼拝開始時に行うと聞いていたので、わくわくしながら時間を待ちました。右の写真は、頂いた棕櫚の葉です(実際にはソテツの葉)。礼拝前に聖堂の入り口近くにある前室(集会室)に集まり、祈りと福音書の朗読(マルコ11:1~10)が行われた後、司祭が聖水を棕櫚の葉を手にした皆に振りかけて聖別して下さいました。そして蝋燭、十字架、司祭の後に続いて皆で行列をくんでホサナの讃美をしながらの入堂です。

その後は、一般的なミサの順序で行われましたが、多分ちょっと普段と違うのは、福音書の朗読で読まれた受難の場面(マルコ15:1~39)を、信徒二名と司祭の三名+会衆で、受難曲のような感じで読まれたことです。また、主イエスが十字架で息を引き取られた後に、しばしの沈黙の間が置かれていることも大変素晴らしいと感じました。さすがに洗練されているなあと感じ入った次第です。

枝の行進などもあったためでしょうが、カトリック教会が全国共通で印刷し毎週配布している式文「聖書と典礼」は通常8頁ですが、今日は倍の16頁もありました。田中主任司祭が説教の冒頭で触れていた式文の表紙にあるイコンも興味深いものでした。これは下記のHPで解説付きで見れますので興味のある方は是非ご覧下さい。こういうサポートも嬉しいですよね。
http://www.oriens.or.jp/st/st120401.html

もう一点、特に気付いたのは、典礼色に赤を用いていたということです。帰って来てから調べてみましたら、カトリックと聖公会では「赤は血と聖霊」を意味しているとのことで、そのため受難週は赤となっているのでした。ルーテルでは赤に血の意味合いが含まれていないので、四旬節は受難週も含めて紫となっています。これは良い勉強になりました。

聖体拝領では「カトリックの洗礼をお受けになった方のみ」と釘を刺されましたので、司祭から祝福を頂き、み言葉の紙を頂きました。こういう配慮も中々素晴らしいなあと感じた次第です。

ちなみに頂いた聖句はコリントの信徒への手紙Ⅱ 1章4節でした。 
   「 神は、あらゆる苦難に際してわたしたちを慰めてくださるので、
     わたしたちも神からいただくこの慰めによって、
     あらゆる苦難の中にある人々を慰めることができます。 」

良き礼拝に参加出来たことに感謝!


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